「O君、そろそろ帰らないとお母さんが心配するよ」「ここに来ることは言ってあるから大丈夫。もう少し遊んでいってもいいでしょう。この家、なんだか楽しいんだよね」実はO君の家には8畳ほどもある広い子供部屋が庭に面した南側にあり、テレビやパソコンなど欲しいものは何でも揃っているそうです。うちの子はO君の部屋に憧れていて、いろいろ話をするのを聞いたことがあります。「O君の部屋こそ広くて明るくて、いろいろ楽しそうなものがあるって聞いたよ」「でも、一人じゃ面白くないし。ここはみんなで遊べるのがいいな」日本の住宅では、子供部屋をどうするかは、間取りを考えるときの一番大きなポイントです。先日も、子供部屋は南側に2部屋ほしいというお客様がいらっしゃいました。お話を聞くと、しっかり勉強できるように良い環境をつくってあげたいとのことでした。寝室はどうせ寝るだけなので北側でいいというのです。ただし、階段はリビングに設けて、行き来がキッチンなどからでも分かるようにしたいとおっしゃっていました。子供を思う親の気持ちは、私も変わらないつもりです。ある程度の年齢になったら個室は碓かに必要です。しかしそのことと南側に広い部屋をつくって与えることとは、別でしょう。間取りは一般に、「個室重視型」と「共用スペース重視型」の2つに大きく分けられるのではないかと思います。「個室重視型」とは、子供部屋や夫婦の寝室、おじいちゃんやおばあちゃんの部屋というふうに、家族それぞれの個室から考えていくものです。一方、「共用スペース重視型」とは、リビング・ダイニングやファミリールームのような、家族が集まって過ごすスペースを中心に考えていくものです。
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