新耐震基準では、きわめて強い地震動に対しても倒壊だけはしないことを目標にしています。ここで、きわめて強い地震動とは、最大加速度で三〇〇〜四〇〇ガルのものという共通理解があります。そのような地震動に対して倒壊しなければいいというわけです。それでは、兵庫県南部地震のときの木造住宅は、どうだったでしょうか。数万棟の木造住宅が倒壊しましたが、その一方で、もっともはげしく揺れたところでも、少なくとも、外観は無被害のものが少なからずありました。
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ある住宅メーカーに建ててもらったという外観無被害の家でお聞きしたところでは、内部にも被害は見あたらなかったそうです。これはできすぎにしても、外観が無被害なら、内部もせいぜい壁紙が破れるていどと推定されます。そして、この地震による揺れは、地震計の記録から総合的に判断して、最大加速度が六〇〇〜八〇〇ガルに達したと考えられます。以上のことをまとめると、つぎのようになります。■新耐震基準で要求している耐震性三〇〇〜四〇〇ガルで倒壊しない。■兵庫県南部地震のとき発揮された耐震性六〇〇〜八〇〇ガルで外観無被害。